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ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、私は現在、畳屋さん向けのホームページ作成サービスを行っています。
そして今年、ホームページを作っているメンバー数名と、ビジネスプランを練る合宿を行ってきました。
場所は台湾。
いえ、場所なんてどこでも良かったのです。
日本から離れ、非日常の中で徹底的に知恵を絞りたかった。
最初の動機はそれだけでした。
そして、参加者の投票によって、偶然選んだ場所が台湾。
しかし、その選択をきっかけに、人生を変えるような大きな出会いが待っているとは、出発前は知る由もありませんでした。
偶然見かけたその光景とは
せっかく台湾に寄ったからという事で、メンバーさんの希望で訪れた現地の畳屋さん。
正直、大して興味もなかったし、遠足の寄り道程度に考えていました。
元日本領で細々と残っている日本文化の痕跡。
さぞ、惨めな光景なんだろうとタカをくくっていました。
しかし、そこで見たものは、想像と全く違うものでした。
目の当たりにしたのは、まぎれもなく、未来の日本の光景でした。
畳の事など、和室の文化など、過去のものとして忘れ去ってしまった日本人。
もう、過ぎ去った伝統など、振り返る事などない、未来の日本人。
そして、畳屋さんの数は激減し、9割が消滅するという現実。
畳文化が消滅してるんですから、多くの畳屋さんは必要とされなくなるのです。
恐らく、そこに居合わせたメンバー全員が同じイメージを共有したかと思います。
それぐらい鮮烈な光景でした。
「このままでは日本の畳屋さんもこうなる!」
その夜、吐き気を催すほどに突き上げる危機感とともに、もう一つの感情も芽生えていました。
それは、一つの希望でした。
畳屋さんの9割が消滅したとはいえ、まだ、元気な畳屋さんを、私たちは目にしているのです。
間違いなく、トップ10%として、サバイバルに成功した台湾の畳屋さんたちの、生き生きした姿でした。
技術も一流なら
(間違いなく日本の平均的なレベルの畳屋さんは、彼らに技術で負けています。)
畳への取り組む姿勢、仕事のスタイルも一流。
そして、集客の打ち手も決して手を抜かない、商売人としての取り組みも一流。
技術だけでもダメ、販売だけでもダメ。
一方だけでは、長く続かない。
そんな当たり前の現実を突きつけられた思いでした。
遠くない将来、日本もこうなる。
それに気づいたとき、仲間がとった行動とは?
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