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今回は「数字遊びのビジネスプランじゃ意味がない、行動に直結する経営の計画を立てる方法」
というテーマでお話ししたいと思います。
決算書から経営の計画を立てる意味がないシンプルな理由
典型的な例として、
決算書を見て「売り上げを何%アップする」
というような計画を立てる方が多いと思います。
私個人の考えとしましては、
こういう計画の立て方は全く意味がないです。
何を根拠にそう言っているのか。
一体何を努力したら5%上がるのか、
それをすると本当に結果に結びつくのか。
その因果関係がハッキリしている人は多分いないと思っています。
数字というのはあくまで結果でしかなく、
本当に5%に達するのか、その根拠について明確に答えるのは極めて難しいと思います。
数字に基づいた計画では結果を待つことしかできず、
計画として適切性に欠けています。
この状況を変えるには、
数字ベースの計画から行動ベースの計画に変えていかないといけません。
私たちがコントロールできることは何のタスクを行うか、
数字はコントロールしようがないです。
そして行動をした、やり方を変えていった
結果として出てくるのが数字です。
なのでまずは行動ベースで考えて計画を立てるようにする。
数字だけでは全く効果がないですよというのが私の考えです。
それって倒産サイン?ビジネスの計画が達成しない本当の意味
5年10年と経過しても売り上げ規模や人員配置、取扱商品に全く変化がない。
そういう状況の会社さんがあると思いますが、
はっきりいってかなり危険な兆候だと思います。
世間的には「変化がないのは安泰」
みたいに考える方もいらっしゃるかも知れませんが、
実際には変化がないこと自体が問題です。
その中で何も新しいチャレンジをしないような会社は、
高齢化とともに市場が萎んでいき、真っ先に淘汰されてしまいます。
少なくとも今から売り上げ規模を変えるとか取扱商品考えるとか、
あるいは人員配置を見直すとか何かしらのアクションを起こさない限りは
この先会社が存続している未来が見えてこないです。
毎年セミナーに出たりして年間計画を立てるものの、
その時点で満足してしまい何も行動に移さないパターンです。
年内完了の計画でなくとも、
せめて5年後ぐらいに振り返って立てた計画の8割ぐらいは達成できていないと、
何も計画に取り込んでいない証拠だと思います。
そう考えるとするならやはり実行ベースで行動計画を立て、
色々取り組んでいかないといけないとすごく思います。
私たちは無理目な計画を立てています
とおっしゃる方がいます。
少し達成が難しいぐらいの計画でないと一生懸命になれないから
というのが理由のようですが、
その感覚自体が数字主義に縛られている証拠だと思います。
努力したからといって相応の成果が出るわけではないです。
結局は行動が全てです。
「努力ができないから無理目な計画を立てる」
ではなくまずは何を行動するべきか。
そもそも実行する前から無理目という言葉を使う時点で
言い訳のように聞こえてしまいます。
「こうでもしないと一所懸命になれない」とか
「目標のハードルが高くて達成できなくても仕方ない」
みたいなかんじがします。
それじゃ何の解決にもならないですよね。
まずは
ようにする。
それを明確に道筋が見えてるものから順序立てて計画する。
あとはその計画に従い、順序通りの行動をとれば良いだけです。
そこに逃げ道なんてありませんし、無理目な計画を立てる必要もありません。
それが行動計画です。
意味ある行動に結びつく計画を立てるちょっとしたコツとは
目標が売上高とか数字だと、
具体的に何を行動に移せば数値目標に達するのか問題が残ります。
なので計画の際は行動する内容を決めるというのが必須です。
そして行動を決める際に重要となるのが、
小さな行動を組み合わせ計画する事です。
例えばガイドブックを作りたいという目標があるとします。
分かりやすく原稿にまとめる。
⏎
その原稿をもとに
ブログを50本ぐらい書いてみる。
⏎
そして50本書いて振り返ってみると
ガイドブックが1冊できるぐらいの
情報量になっている。
\ゴール/
このように結果が自ずとついてくるような計画になるよう、
各行動を細分化し、組み合わせていくというのが一つのコツだと思います。
そしてもう一つ、
まずは後に引けない状況にしてしまうのも効果的です。
「最初にこれを実行したらさすがに次もやらないとな」とか
「さすがにこれを誰かに宣言したら止めるわけにもいかないな」
というような行動を
最初に持ってくることで第一歩を踏み出せる。
そうすると次の一歩をやらざるを得ないというような状況を作り出す。
そういう風なタスク配置をうまくやれば、自ずと最終的な結果に結びつくかと思います。
今回はこれで以上となります。
参考にしていただければ幸いです。