抵抗派が最大の推進役に|会議ファシリテートの現場から

会議ファシリテーター

今回お伺いしたのは飲食チェーンさん。
トンカツに中華定食、どちらも好きですw
静岡県内に18店舗を展開する西原グループさん。
そちらの幹部ミーティングのファシリテートを仰せつかりました。

ご接待いただくのは申し訳ないのと、本心からこちらの中華定食のファンなので、勝手に店舗ご訪問。
ほら、毎回異なる店舗だとGoogleマイビジネスにレポートアップできるから一石二鳥ですね。

実は去年、新幹部体制の発足ということでキックオフもお手伝いさせていただいたのですが、一年たってお目にかかったところ、皆さん別人のようでした!
成長というとおこがましいですが、意識がかなり変わっておられました。

例えば店舗を任されてる社員さんの立場からすると、担当外の店舗の状況ってなかなか関心を維持しづらいもの。
各自が手の届く範囲の課題に手一杯で「ヨソを心配してる余裕はないよ」というのが本音だと思います。

しかし、今年は違いました。
皆さんが述べる「改善すべき問題点」がことごとく会社単位。
会社の問題意識と自分の問題意識とが見事に一致されてました。
去年だと人ごとに思えていた案件も、自分の課題としてコミットメントされているのが伝わります。

それだけでも去年のキックオフの成果がじゅうぶん感じられました。

とはいえセクションごとに利害関係があるのは当たり前の話。
販売セクションのための施策が製造セクションの利益を損なうことだって考えられます。
このケース、よくあるのは製造セクションの人たちが改革に反対して防衛的になっちゃうパターンです。

西原グループさんでもその可能性は多分にありました。
少なくとも去年の段階では、セクションごとの利害調整が今後の課題だなという印象は残っていました。

しかし、今年は蓋を開けてみると、話が一転。
本社の働き方改革に対して最後まで利害が合わないと思われていた製造部門のリーダーの方がむしろ改革の先頭に。
ご自身が火の粉を浴びてでも達成するぞ!という強い決意をご披露くださいました。

ここで誤解して欲しくないのは、よくある御前会議とはムードが全く異なるって事です。
社長の顔色見て、無茶そうなことをエイエイオーしちゃうあの感じ。
将軍様と下僕的なあの感じ。
あれとは180度真逆の雰囲気です。

現状をご報告いただいてる中で「そうだよ!今までずっとおかしいと思ってんだよ!」と机から立ち上がらんばかりの勢いでお話になれれました。
人の心に火が灯った。
まさにその瞬間が見れました。

その段階でミーティングの雰囲気は一変。
自分一人が得をするか?ラクできるか?と言う価値観は一旦置いといて、かわいそうな思いをする人が出てこない働き方を実現していこうと、業務の大改善が始まりました。

社員さんは日々多忙です。
日常業務の負担が増えるに従って新しい取り組みへのエネルギーが失われ行くのは自然の法則とも言えます。
しかし今回のミーティングで幹部の仕事は新しいことの取り組みだと規定されました。
そして現状の業務は効率化していかないと新しい施策には進まない。
という共通認識が得られました。

その後、具体的な取り組みリストに落とし込み、新しい一年がスタートします。
これからの成果が楽しみになってきましたね!

そして帰りに激レアとんかつをいただきました。

体重を気にしながらも旅は続くのでありました・・・。

当社では企業様、教育機関様などさまざまな会議ファシリテートを行っております。
幹部の意思統一などでお悩みの会社さんはご相談いただけたらと思います。
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