折込チラシで当たってもポスティングで失敗する論理的な理由

チラシで当たる人当たらない人

反応の取れる広告の作り方ですが、多くの広告の添削を繰り返していると傾向というか多くの人のパターンが見えてくることがあります。

効果が上がるのはやはり原理原則、基礎実力がしっかりしてる人が作ることが多いです。

そして逆にチラシに失敗するときも共通のパターンめいたものを見て取れることがあります。

典型的な失敗パターンは広告コンセプトと展開ツールを間違ってるパターンです。

竹槍で飛行機を突こうとする。

対空ミサイルで戦車を狙う的な。

そういう根本的な間違いが目につくことがあります。

例えば名刺を新聞に折り込むなんて馬鹿げたことは誰もやらないでしょうが、

店頭に置いていたパンフレットを折り込んじゃうという間違いを犯す人は一定数いらっしゃいます。

そして何より多いのが折込チラシをポスティングに転用してしまうパターンです。

もちろん全ての条件が揃っていればポスティングだろうが折り込みだろうが関係なく反応が上がるケースはあります。

しかし一般的には新聞折込とポスティングは別物です。

「同じ人間が紙の広告を読むのにどうして差があるの?」

と疑問をお持ちの方もいらっしゃるかと思いますが、明確な理由があるのです。

それは手に取るときのシチュエーションが異なるのです。

実は折込チラシは新聞購読者全員が読んでるわけではありません。

チラシを読んでもらえる典型的なケースは朝のひと時。

新聞を読む前に「何かお得な情報はないかな」とチラシの束を一枚一枚めくっていきます。

とはいえ全ての広告をじっくり読んでくれる人はいません。

昨日と異なる広告はないかと一枚一秒程度のペースでどんどんめくっていきます。

だから一目でなんの広告かわかる伝わりやすさが大前提となるのです。

一方でポスティング。

目にしてもらえる典型的なパターンは夕方の帰宅後です。

自宅のポストに入っている郵便物の束を持ってゴミ箱の前に。

役所からの封筒や請求書はテーブルに、広告やダイレクトメールはゴミ箱直行です。

みなさんもこういった仕分けを行ってるのではないでしょうか?

そのためポスティングの場合は手に取ってもらってからゴミ箱を回避する工夫、少なくともテーブルに残してもらう設計が重要となります。

このように

手に取ってもらえないけど、一瞬は目を通してもらえる折込

手触りは伝えられるけど、多くはゴミ箱に直行してしまうポスティング

とで、同じ内容で良いはずがないのです。

あくまでもお客様がご覧になるシチュエーションを綿密に想定する。

どこまでもお客様視点に立った広告設計をする。

言葉にすると陳腐ですが、その実直な努力が結果に結びついてきます。

あなたの広告はお客様の手に届いてますでしょうか?読まれてますでしょうか?

再点検する必要があるかもしれません。

 

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