【三越での畳の売り方。】

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【三越での畳の売り方。】        2013/6/1

銚子で畳と言えば、誰もが知ってる青柳畳店さん。
なんと、日本橋の三越で畳の展示をなさってます。
父の日に向けたイベント展示らしいですが、例のカバンが百貨店デビューですね!
ってことで、行ってまいりました。

エレベーター前の一角に様々な展示が。
畳と帆布と皮。
いろんな要素がミックスされたカバンの展示を中心です。

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そして、超プレミアムの寝ゴザ。
周囲をヘリだったり、皮だったり、リッチな加工で仕上がってます。
当然持った質感も1000円のものとは異次元。

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百貨店で販売されるなら、やっぱりこれぐらいのクオリティは欲しいですよね。
ちなみにモデルは渡沼畳店の渡沼さん。

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他にも目を引いたのは、ドヤ顔畳店の本田さん。
じゃなくって、畳座布団などの小物類。
昔から、この手の小物は一通り流通してたんですが、プレミア感が決定的に欠けていたように思います。
「安過ぎて買いたくない」カテゴリーから、ようやく「欲しいけど買えるかな」ってランクにアップしてきましたね。

そして、そして、何より重要なのは、販売ラインナップ。
普通の畳替えは売ってないんです。
カバンを買った人にユーザー登録してもらって、表替えの案内を送るなんてこともやってません。

畳製品を通じたラグジュアリー。
決して、文化を守ろうって打ち出しはしてません。
自然素材がどうのこうのってのも、語ってません。
もちろん日本人なら、、、的な切り口でもありません。

ラグジュアリーのツールとして、寝ゴザ。
今まで寝ゴザなんて見た事もない人が買っていきます。
だって、触ってもらったら分かるんですが、寝ゴザっていうより、マットなんです。
今までの製品とは、質感、感触が全然違うんです。
イ草の香りがいいでしょ?とか畳表の肌触りが日本人には合うんですよ。
なんて話は一切ありません。
なんかこのマットふかふかするね。
夏のウッドデッキにいいんじゃない?
てな感じで、皆さん気楽に買っていきます。

畳になんて興味がない。
下手をすると家に畳がない人。
和室の文化を守ろうなんて、一ミリたりとも共感してない人が、
お父さんのためにって、気楽に2万円、3万円のカバンをレジに持っていきます。
考えてみれば、父の日に2万円の皮靴とか、一万五千円のネクタイとか、贈る人いてますよね。
毎年そんなのばかりプレゼントしてたら、ネタには困りますわな。
そんなときに、休日のお父さんカバン。
ホイホイ買っていく訳だ。

あくまでも、父の日のイベントの一部。
この中に存在する畳製品の価値。
そして、畳屋さんより、よほど自然と製品に触れ合うお客さん達。

その雰囲気、空気感に触れる価値はあると思います。

なお、期間は6月11日まで。
本館5階のリビングステージで、すぐに見つかると思います。

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いい見学が出来ました!

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